宮城伶果さん

人々の心に残る写真を。宮城伶果さんがカメラを通して見つけた生きがい

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沖縄写真デザイン工芸学校2年(沖縄県出身)

宮城伶果(みやぎ・れいか)

 

【活動内容】

1996年生まれ。沖縄県浦添市出身。2012年に浦添工業高校デザイン科に入学すると同時に、写真部に入部。高校3年時の全国写真選手権大会写真甲子園3位入賞をはじめ、その他数々の賞を受賞し頭角を現す。高校卒業後、2015年に沖縄写真デザイン工芸学校に入学。将来個展を開くことを目標に、人々の記憶に残る写真を撮り続けている。来年度からは写真スタジオへの就職が決まっている。

 

 

いつもカメラを片手に様々な写真を撮り続けている宮城伶果さん。写真で個展を開くことを将来の目標に活動を続ける彼女ですが、高校入学時にはやりたいことがわからないという悩みを抱えていたそう。そんな彼女が、どのように写真という生きがいを見つけたのか、やりたいことがわからないという状況において何に取り組んだのか、彼女のストーリーに迫った。

 

自分の生きがい的な何かを見つけたくて

 

——来年から仕事として写真に取り組むと聞いています。伶果さんの人生において写真を撮るということは大きなファクターだと思いますが、写真を撮り始めたきっかけについて教えてください。

 

 

高校の時の部活動紹介です。写真部って日本全国のいろんなところに行けるんだなー、楽しそうだなー。」くらいの軽い気持ちで入りました。実際に写真部を体験し、初めて一眼レフを持ってみたときに一眼レフのボディに惹かれて…。超かっこいいなー。こんなの持って街を歩いたらすごいかっこいいんだろうなーって、見た目から入った部分もありましたね(笑)。

 

写真を撮り始めてみると、何かを見つけて、撮ってみて、良い写真が撮れた時に物凄い興奮を覚えたんです。視野が広くないと、良いものって見つけられないじゃないですか。写真部に入ってからはものの見方が変わったんです。カメラを持っただけで、その辺に生えている花とか、小さな雑草とか、今まで見ていなかったものが見えるようになっていって…。それが刺激的で人生が楽しくなるような感覚がありました。

 

宮城伶果さん

 

——高校に入ってから写真を始めたとのことですが、中学校までは何をしていたんですか?

 

小学生の時に、リコーダー部に入っていて、5年生の時には全国でも優勝したんです。私はコントラバスをやっていました。

中学校でもリコーダー部に所属していました。あと、少し吹奏楽部にも入ってみたり、音楽関係のことに興味がありました。

——高校ではリコーダーを続けようと思わなかったんですか?

中学校ではやりたい部活がなかったんです。「何か部活をやらなきゃなー」って思っていて、周りの友達がみんなリコーダー部に入っていたので、リコーダー部に入ることにしました。特にやりたい気持ちがあったわけではなく、なんとなくでした(笑)。

高校を浦添工業高校に決めた理由は、デザイン関係のことがしたかったからなんです。家からも近いし、ちょうど良いなーって。でも、デザイン関係の分野で何がしたいのかがわからなくて…。

ざっくりとしか物事を捉えきれていないし、高校卒業後も専門学校くらいに行って、なんとなくデザイン系の何かの仕事につくのかなーって思ってました。

だけど、このままじゃダメだ、自分のやりたいことや生きがい的な何かを見つけなきゃと思って、とりあえず何か部活をすることにしたんです。

いろいろ見学して、最終的に写真部にたどり着きました。

宮城伶果さん

写真を通して得たもの

——写真部での活動の中で、特に思い出に残っていることはなんですか?

印象的だったことは2つあります。1つは写真甲子園の本選(開催地:北海道)に向けての練習です。練習自体は沖縄県内でロケをしていたのですが、人とのコミュニケーションを大切にしないと良い写真は撮れないと実感した体験でした。北海道で行われる本選では、全く知らない土地で、全く知らない人に声をかけて良い写真を撮らないと優勝できないんです。その練習を沖縄県内でやっていたんですけど、知らない人と話をしながら写真を撮るのってすごい難しいと思って…。そこでコミュニケーション能力の大切さに改めて気づきました。

もう1つは写真甲子園の予選に向けての練習です。写真甲子園の予選では、沖縄県読谷村にある「やちむんの里」で陶工(陶器を作る人の写真を撮ったんです。本来は撮影禁止の場所なんですけど、無理を言ってお願いして、許可をもらって、約3か月ドキュメンタリーで密着で取材をしたんです。やちむんの里の人たちはみんなすごい良い人で、私たちのことを本当の仲間のように、家族のように接してくれたんです。「ご飯も食べてってー!」みたいな感じで。

私たちが撮った写真は、今もやちむんの里のショップで飾られているんですけど、そこまでしてもらって本当に嬉しかったです。会いたいな~。

 

やちむんの里
やちむんの里取材時の作品

——写真を撮るという経験を通して得たものって何ですか?

特にコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力が大切だと気付いてからは、人との良いコミュニケーションの取り方も意識するようになりました。

あと、粘ることの大切さにも気付きました。やちむんの里では3か月ずっと写真を撮り続けて、出来上がった器の美しさなどの表面の部分だけでなく、陶工たちが1つの器を作り上げるためにどれだけの時間をかけて、どれだけの想いを込めて作っているのかという裏側の部分も見ることができました。これはずっと取材をしないとわからないことだし、その裏側の部分を撮ることができた時に粘ることも大事だと感じました。

被写体やモデルさんと、すごく時間をかけて仲良くならないと、写真にも表面の部分しか映らないんです。作り笑顔だったり、ちょっと緊張しているというか、強張った表情だったり、相手の素の部分が見えてこないんです。相手の素顔や何気ない瞬間っていうのは、時間をかけて関わっていかないと撮れないんだとしみじみ感じました…。

 

悩んでいる女の子
最近賞を取った宮城伶果さんの作品

 

人々の心に残る写真を撮れるカメラマンに

——現在通っている沖縄写真デザイン工芸学校を卒業後は、写真スタジオに就職が決まっているそうですがどんな写真家になりたいですか?

良い写真を撮るためには相手と関わる時間が大切って言ったんですけど、スタジオの仕事はどんどんお客さんが来るので、一人一人のお客さんにかける時間があまりないんです。短い時間の中でどれだけ相手を掘り下げられるかを大切にしたいと思っています。

1番は、写真スタジオに来てくれた人に喜んでもらえる写真を撮れるようになりたいと思っています。相手の心に残る写真家を目指したいです。

——素晴らしいですね。写真家としての将来の夢があれば教えてください。

私は最終的には人々の心に残る写真を撮れるカメラマンになりたいんです。だから、将来的には個展を開きたいと思っています。来年からは写真スタジオに就職しつつ、いろんなコンテストに応募して多くの人々と関わりながら、もっと写真を上手に撮れるようになりたいです。
 
 
やりたいことを見つけなきゃという危機感から写真に出会えた宮城伶果さん。その写真が今では彼女の生きがいという話を聞いて、やはり人生になにがあるかわからないから面白いのだと感じました。最近スランプを脱したということも笑顔で語ってくれ、さらにこれからの活躍に期待できそうです。今後も伶果さんの活躍を楽しみにしています。
 

 

 

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