ワクワクレスリングを支える香山芳美さん・森詩歩さんのスタッフとしての想い

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ワセダクラブ・ワクワクレスリング サポートスタッフ

左側:香山芳美(かやま・よしみ)さん

右側:森詩歩(もり・しほ)さん

 

7月9(土)に早稲田大学レスリング場にて、「阪神酒販アスリートクラブ杯 第8回わくわくワセダカップ」が行われました。この大会は、ワセダクラブが主催するダウン症児者と自閉症児者のレスリング交流戦で、旗揚げ役で現早稲田大学レスリング部ベッドコーチの太田拓弥氏が代表を務めています。

今回 、サポートスタッフとして大会を支えた大学生お二人に、大会の取り組みについてインタビューを行いました。

 


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早稲田大学スポーツ科学部3年(神奈川県出身)

香山芳美(かやま・よしみ)

 

【活動内容】

1995年生まれ。神奈川県出身。小学校1年次からレスリングをはじめ、高校時代にはインターハイ優勝を含む2度の全国優勝を経験し、世界カデット選手権大会60㎏級でも優勝を果たしている。高校卒業後、早稲田大学に進学。大学2年次の全日本学生選手権(インカレ)で優勝をはじめ、アジア選手権2位、世界ジュニア選手権2位など、国内外で活躍している。現在、早稲田大学で練習に励むと同時に、週に1度ワクワクレスリングの指導にもあたっている。

 

 

まず一人目に話を伺ったのは、早稲田大学レスリング部で唯一、現役大学生スタッフである香山芳美さん。小学校1年生から競技をはじめ平成27年度のインカレ優勝、国際大会でも優勝経験のある彼女に、ワクワクレスリングサポートメンバーの視点から話を伺った。

 

レスリングの楽しさを感じてもらいたい

――サポートメンバーとして参加をしたきっかけを教えてください。

 

私は今回の大会参加チームである大楠ジュニア出身で、中学2年生から関わりがあります。高校生の時は一緒にやっていなかったのですが、早稲田大学に入学し、ちびっこレスリングがあったので自分の練習の合間にスタッフとしてお手伝いをしています。

 

 

――普段から関わっているとのことですが、今回の大会で何か感じたことはありますか?

 

全然レスリングをできなかった選手たちが、マットの上でプレーをしている姿を見て成長を感じました。また、いつもよりも気合が入っているせいか、普段の練習ではなかなか見ることのできない表情も知ることができました。素直な選手たちばかりで、一生懸命取り組む姿にまた教えがいを感じます。

 

 

――教える際に香山さんの中で心がけていることは?

 

思い切りレスリングに取り組むことの楽しさを教えられるように心がけています。選手たちは敏感なので、そういたことを特に感じやすいんですよね。もちろん勝ち負けに対してのこだわりはありますが、まずはレスリングの楽しさを感じてもらうことが大事だと思っています。実際に私がここまで続けられているのも、レスリングが楽しいからなんです。ここでもレスリングの面白さを伝えられるよう、選手と向き合う際は大切にしています。

 

 

――原動力となっているんですね。最後に、香山さんが今後取り組んでみたいことを教えてください。

 

今回試合に出ているのは全員男子の選手なので、女子も一緒にできたらいいなと思っています。きっかけがあれば女子の選手を増やしたいです。

 

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選手を支えた香山さん

 


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淑徳大学総合福祉学部2年(埼玉県出身)

 森詩歩(もり・しほ)

 

【活動内容】

1996年生まれ。埼玉県出身。小学校4年生の時に、立ち上げ間もないワクワクレスリングに、自閉症の弟と一緒に参加。自身も練習を行いながら、参加する子どもが輪の中に入り、練習できるようにする役を担う。現在は、サポートメンバーとしてレスリングの技術面だけでなく、大学での勉強を生かし教育的な部分での指導を行っている。その他、保護者の方とのコミュニケーション、生徒の心身のコンディションの確認、保護者の方々やスタッフさんの相談に乗るなど活動は多岐にわたる。

 

 

二人目は、大会スタッフとして司会を務めるなど、選手を誘導することに慣れているという印象を受けた森さん。子どもたちとの交流を楽しみ、いきいきとしている彼女が気になったので、ワクワクレスリングとの関わり及び彼女自身の今後の展望について伺った。

 

 

障がいのある人とそうでない人を繋ぐ架け橋になりたい

――立ち上げ当初から関わっていると聞いたのですが、ワクワクレスリングとの関わりを教えてください。

 

私の弟が病弱・自閉症・知的障がいを抱えており、縁があって姉弟でわくわくレスリングにお世話になっていました。当時私は、一緒にレスリングをしながら参加する子どもが輪の中に入って練習できるようにする役を担っていました。それがきっかけで現在はサポートメンバーとして活動をしています。

 

 

――最初はご自身も練習に参加されていたんですね。サポートメンバーで森さんの役割を教えてください。

 

私は、コーチと参加者、コーチと保護者の方をつなげることをしています。障がい者家族だからわかることがあるんですよね。お母さんが練習場に送りに来た表情とかを見て、「今日何かあったのかな」とか。聞くと来る前に練習に行きたくないと駄々をこねたとか、そういったことを察知できるんです。立ち上げた当初は特に、コーチやスタッフの方はどのように子どもたちと関わってよいのか戸惑う部分がありました。そんな時に私は、子どもやご家族の気持ちを伝えるようにしています。

基本はクレーム対応ですかね(笑)コーチやスタッフには言いづらい保護者の方からのお悩みを聞いています。

 

 

――普段子どもたちと関わる際に大切にしていることはありますか?

 

どの子どもに対しても常に心を開くということです。その子を悪く思わないで、受けとめるようにしています。子どもはすごく敏感で、特に障がいのある子どもは自分が受け入れられているかどうか感じることができるんです。保護者のように「あなたの味方よ」といった感じで、最初から明るく接するようにしています。そうして子どもたちとの信頼関係が築けるんです。

また、私はレスリングの技術面はもちろん、教育的な部分での指導をしているので、道場にきたら挨拶をする、やってはいけないことはしっかりと注意するようにしています。

 

 

――最後に、森さんが今後取り組んでみたいと思っていることを教えてください。

私は障がい者スポーツ指導員という資格を生かしスペシャルオリンピックスのお手伝いをしたいと考えています。日本でもインクルージョン・障がい者の自立支援などが言われる時代になりましたが、まだまだ障がいに対する理解・家族の苦悩などの理解が乏しいのが現実です。私はその中で、障がいのある人、障がい者家族とそうでない一般の人を繋ぐ架け橋になりたいと思っています。そこで障がい者に対する理解、家族の苦悩など積極的に伝えられるよう働きかけたいです。

 

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大会当日、進行を務めた森さん

 

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