19歳で北朝鮮に渡った男・新谷佑也が語るきっかけを掴む力

19歳で北朝鮮に渡った男・新谷佑也が語るきっかけを掴む力

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UYIC (全国国際協力学生団体連盟)代表
専修大学経済学部3年(東京都出身)
新谷佑也(しんたに・ゆうや)

 

【活動内容】

小学生の時に英語に憧れ、英語学習を始め、中学生の頃にスピーチコンテストで優勝した経験がある。高校進学後は、野球部に全力を注ぐ。その後高校3年生の時、初めて海外に渡航し、衝撃を受ける。大学入学後にUYIC(全国国際協力学生団体連盟)に加入し、現在は代表を務める。UYICとして、国際協力に携わる学生団体をサポートするプラットフォーム作りを行っている。様々な場で講演活動や授業を行い、その回数は50回を超える。また、大学2年次に北朝鮮に渡航した。「世界のリアルを発信することで、あらゆる問題の平和的解決に貢献する」を理念に掲げ、日々活動中。

 

 

大学入学後から様々なことにチャレンジする新谷さん。19歳の時に北朝鮮にも行ったようだ。そのきっかけは誰にでもできるあることだった。今回彼のきっかけを掴む力に迫りたい。

 

 

国際協力との出会い

 

――現在活動されているUYICについて教えて下さい。
 
私たちの団体では、他者の幸せのために世界と関わる人であふれる社会を目指して、国際協力に携わる学生団体をサポートするプラットフォーム作りを行っています。交流会や組織運営のサポート、勉強会、イベント運営、訪問授業など様々な活動を通して、国際協力に携わる学生団体を支援しています。

 

――現在、国際協力で活躍されている新谷さんですが、幼少期から「海外」や「途上国」のようなことに興味があったのでしょうか?
 
特別強い想いがあったわけではありませんが、小学校の終わりから英語に憧れを持っていました。テレビに出ている方が英語を話していて、「かっこいいな」という程度でしたが、憧れました。中学から英語を勉強できると聞いたのですが、当時の私はすぐに勉強したいと直感的に思い、5年生から公文で英語を学び始めました。中学3年まで公文で英語を学んでいたのですが、気付いたら自然と喋れるようになっていましたね。中学の時はスピーチコンテストで優勝した経験もあります。当時は、漠然と英語を使った仕事をしたかったので、国連や海外で働ければいいなと思っていました。

 

――イヤイヤやるのと、好きでやるのとでは成長スピードがだいぶ違いますよね。高校時代はどうだったのですか?
 
高校時代は野球部に所属していたため、朝5時から夜10時まで野球一本の生活でした。しかし、公文のおかげで勉強は結構できたんです。すると付属高校にいたので、受験の代わりに大学生と一緒に大学の留学プログラムに参加できることになりました。ここで初めて海外に行くことになります。行き先はニュージーランド、期間は5週間でした。

 

――ニュージーランドどうでしたか?
 
このニュージーランドで衝撃を受けました。ホームステイをしていた時、たまたまテレビで捕鯨のニュースをやっていたのを見ました。すると、日本の報道とは全く違い、向こうでは、「日本人はひどい奴らだ」みたいに報道していたのです。本当に衝撃的でした。いかに自分の視野が狭かったかと思い知らされました。日本では調査のために捕鯨は必要とされていますが、ニュージーランドではひどい奴らだと報道される。何が正義で何が悪かわからなくなりました。

 

――当たり前が当たり前ではないとよく言いますが、それを肌で実感されたのですね。
 
はい。同時に、決めつけは良くないなと思いました。お互いリスペクトすることが大切だな、これが多様性の中で生きて行く術だなと感じました。これを全ての人ができるようになれば、相手を攻撃したりしないと思うんですよね。戦争はなくなり、平和になります。現実は難しいですが・・・。このニュージーランドの経験から、私は「現地で活躍するプレイヤー」になりたいと考えるようになりました。例えば、途上国の支援をするにも、日本で働くのではなく現地に入って活動したいな、という風に。

 

一歩を踏み出すきっかけは、授業の友達

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――大学に入られてからはどうでしたか?
 
1年生の時の入門ゼミという少人数のクラスでたまたま一緒になった友達に、UYICを紹介して頂きました。もちろん彼とは初対面です。団体の新歓に行ってみると、先輩の方はとても能力が高く、彼らのマインドや想いに共感し、UYICに入ることを決めました。また、個人的に海外にも頻繁に出かけました。大学1年の2月に初めて発展途上国と呼ばれる国を訪れました。その時訪れた国は、ベトナムとカンボジアです。行く前のイメージとしては、「しんどそう、貧しくて大変な国」でしたが実際行ってみると、彼らは彼らなりに幸せに見えたんです。この時に、一方的な支援は良くないなと感じました。いかに彼らと「共生」するかが国際協力の鍵になると思ったのです。この時の経験があり、大学2年生からのゼミでは開発経済学について研究しています。

 

――私も初めてガーナに行った時に本当の支援とは何なのか、考えさせられました。UYICの活動はどうだったのですか?
 
個人的は一生懸命取り組んでいた2年の5月、ある悔しい思いをしました。自分たちの活動や自分の想いをある方から指摘され、完璧に論破されてしまったのです。その方はソマリアでギャングの更生に尽力されている方です。「君たちの活動はどこに価値があるわけ?」と指摘され、結局自己満足でやっているんだろうと言われてしまったのです。本気で考えていなくて、どうせ就活のためだろ、という風に。言い返しましたが、結局勝てませんでした。悔しかったと同時に、もっともっとやり込まないと、コミットしないとダメだなと気付かされました。彼には本当に感謝しています。この経験から、「俺が次の代表になる」と心に決め、今に至ります。とにかく勉強し、海外にもできるだけ足を運びました。2年の夏は、インド、フィリピン、中国、そして北朝鮮へ。

 

想像と違った、北朝鮮の地

 

――北朝鮮へ行かれたのですか。そもそも北朝鮮って行けるんですね。
 
はい。きっかけは、SNSで海外に行ったことや普段感じていることを発信していたら、前の年に北朝鮮に行かれた方からメッセージが来たのです。もともとあるNGOが1990年代から北朝鮮を人道支援していて、その繋がりで始まったお互いの国の大学生を交流させるプロジェクトでした。SNSでメッセージが来て、2つ返事で「行きます」と伝えました。

 

――SNSで発信していたことから繋がったんですね。北朝鮮って行くためにはどんなプロセスを踏むんですか?
 
日本と国交を結んでいないため、ビザを取るために北京に行きます。北京に北朝鮮大使館があるので。ビザを取った時、大使館の方からは「北朝鮮に行くなんて珍しいですね」と言われました。そして、空路で北朝鮮に向かいました。平壌空港に着いた瞬間、驚きました。とても綺麗だったのです。イメージと全く違いました。ホテルもとても綺麗で快適でしたし、ご飯も美味しかったです。

 

――そうなんですね。どのぐらい滞在されたのですか?
 
7日間です。現地の大学生との交流が3日間、観光が3日間、最後1日は外務省的なところのNO.2との意見交換会でした。

 

――現地の大学生との交流はどうでしたか?
 
交流した大学生は、平壌外国語大学の日本語専攻の学生たちです。日本で言うところの東京外国語大学的な位置付けの大学です。主に、お互いの国のことについて話しましたが、もちろん恋愛ネタや下ネタなんかも話しましたよ(笑)日本の学生とあまり変わりませんでした。「日本と北朝鮮が仲良くするためにはどうすればいいのか?」と話し合ったのですが、なかなか難しいなと感じました。例えば、彼らは朝鮮半島が南北に分かれたことは日本が原因だと学んでいるんですね。だから、日本から謝罪と何らかの補償がないと許すわけないでしょ、といった感じです。難しい問題ですよね。しかし、すごくいい学生さんたちでしたよ。みんなとても明るかったですし。

 

――外務省的なところのNO.2との意見交換会はどうでしたか?
 
話をしてみて、彼らも平和を望んでいるんだということを感じました。韓国やアメリカが戦う準備をしている、だから北朝鮮としても戦争の準備はできているし、解決に向けての話し合いをする準備もできている、という主張でしたね。また拉致の話をした時は、北朝鮮としては解決された話になっているんですよ、2002年の小泉さんの時に。そのため、こっちが何を言ってもなかなか難しい状況だなと感じました。

 

 

行動×思考=結果

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――最後に、学生時代から活発に活動されている新谷さんから一歩を踏み出したいと思っている学生の皆さんに何かメッセージを頂けますか?
 
「行動×思考=結果」だなとつくづく感じます。世の中にはとにかく動くけど考えない人、動かないけどめちゃくちゃ考えている人がいると思います。どちらもそれはそれで素晴らしいことかもしれませんが、それでは「結果」がついてきません。だからこそ、行動している人はしっかり考える時間が必要だと思うし、考えてばかりの人は一歩を踏み出して欲しいと思います。一歩を踏み出せば、チャンスは山ほどあります。私もたまたまSNSで発信していたら、北朝鮮の話に繋がりました。SNSで発信するなんて、ほとんどの人が超簡単にできますよね。それをやるかやらないかで大きく変わってしまうのです。
私は、話すこと、伝えることを大切にしています。そして理念があります。それは、「世界のリアルを発信することで、あらゆる問題の平和的解決に貢献する」です。言葉にはすごくエネルギーがあると思うんですよ。私は講演や授業などでもっともっと私の言葉を多くの人に届けたいです。そして平和的解決に貢献したい。もしこの記事を読んで下さった方の中で私の想いに共感される方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡下されば幸いです。よろしくお願い致します。
連絡先:https://www.facebook.com/yuya.shintani.3

 

 

SNSで発信することから繋がる、広がる世界。ほとんどの人ができるこの当たり前で簡単な作業が、生涯を変える大きな出来事につながることもある。情報はインプットするだけではなく、アウトプットすることがいかに大切かを感じるインタビューだった。

 

 

 

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